東大の一年生の授業ってどんな感じ?(Sセメスター選択授業編)

東大の生活

こんにちは!東大生ブロガーのこくれんです。

今回の記事では、前回ご紹介したSセメスターの必修授業に続いて、選択授業についてご紹介しようと思います。

前回の記事をまだ読んでない方はこちらからどうぞ!
東大の一年生の授業ってどんな感じ?(Sセメスター必修編)

また、そもそもセメスターって何?っていう方はこちらの記事も読んでみてください!
東大の学期割ってどんな感じ?セメスター、タームって何?

選択授業なので、どうしてその授業を取ろうと思ったかという理由についても合わせてご紹介したいと思います。

選択授業

東大ではキャップ制という制度があり、一つのセメスターにつき30単位までしか取得できないという制限が課されています。理科一類では1Sが23単位が必修で埋まってしまうため、取れる選択授業はおよそ3科目(1科目2単位の場合)となってしまいます。

僕の場合は単位認定がされない授業を一つ取ったため、合計4つの選択授業を履修しました。

基礎化学

化学を勉強したい!」という志望動機で入学したにも関わらず、必修の授業では化学のカの字も出てこなくてしょんぼりしていた僕に手を差し伸べてくれた優しい授業です。この授業は準必修と呼ばれていて、履修者が多いため、選択授業ではありますがいくつかのクラス単位で開講されています。履修者が多いとわからないところを相談することができるため、この点もこの授業を取った理由の一つです。

授業内容としては、大学範囲で扱う化学の基礎事項を一通りおさらいするといった感じで、それぞれの授業がある程度独立しているため、一部が理解できなくても次の授業で置いていかれるということはあまりないです。具体的には、のちの構造化学の授業で出てくる電子軌道やシュレディンガー方程式の話や、熱化学方程式などを前半の授業で扱いました。後半の7回の授業は担当の先生が変わって、有機化学の反応機構について扱いました。

僕は高校生の時に大学範囲の化学をある程度予習していたため、基礎化学の授業はスムーズに理解できました。一方、先の理由から復習を怠ってしまい、新しく出てきた事項についてはきちんと理解し切らないままテストに臨んでしまいました。復習はちゃんとしましょう。また、テストは授業資料の持ち込みが可能であったため、直前に駒場キャンパス近くのコンビニで大量印刷しました。その節はコンビニにご迷惑おかけしたような気がします。

他にも基礎統計という授業が準必修に該当しますが、こちらは他に取りたい授業があったため履修しませんでした。

ジェンダー論

最近何かにつけて話題になるジェンダーについて体系的に学習できる授業です。瀬地山角先生が講師をされていて、東大のジェンダー論の先生として有名な方です。他にもジェンダー論を展開していらっしゃる先生は複数名在籍していらっしゃいます。僕がこの授業を履修しようと思ったきっかけはジェンダー論に興味があったからです。度々話題になるジェンダーというものについて、最低限の知識や教養を身につけようと思って履修を決意しました。

2021年度は全ての授業がzoom上でオンライン形式だったのですが、対面で授業があった頃には教室に生徒が入り切らず立ち見の状態になる時もあったほどの人気授業だそうです。オンラインであっても初回授業では、zoomの参加人数上限である300人を超えてしまうということもありました。

授業内容としては、ジェンダー論の基礎となる考え方や、ジェンダーの概念がいかに発展してきたか、どのような事件が起こってどのような結果になったのかといったことについて網羅的に取り扱っていました。大部分は瀬地山先生の著書に書いていることと共通しているため、あらかじめ書籍を読んでおけば授業理解度は飛躍的に高まるでしょう。

また、授業内容が終了し、残った時間は受講生の質疑応答の時間に当てられます。質疑が盛り上がると授業時間が延長されることもままあります。授業内容は教科書を読めば理解できることが多いため、日頃考えたことやジェンダーに関する疑問がある人にとっては、この時間を非常に価値のあるものと考えている場合も多いと思います。

先生が関西出身ということもあり、関西弁でユーモアを交えながら教えてくださるため、堅苦しい授業が苦手な人にもおすすめです。

記号論理学

記号論理学とは、命題の論証の方法を学ぶ授業です。いくつかの推論規則や記号の扱い方を学び、正しい論理の組み立て方を学習します。僕はのちにAセメスターで科学哲学の授業を履修するのですが、その際にもこの考え方は役に立ちました。

僕がこの授業を履修しようと思ったきっかけは、単位制度の兼ね合いです。東大では、前期課程を終了するためにいろいろな科目の選択授業を履修する必要があります。簡単にいうと、文系科目も理系科目もどっちもある程度勉強して教養を身につけてください、という東大からのメッセージなのだと思います。リベラルアーツってやつですね。そこで、この記号論理学は理系的な内容が多く含まれるにも関わらず、文系の科目に該当されるため、理系生徒にとっては非常にありがたい授業というわけです。

もちろん授業内容も興味深く、受験時にひたすら勉強した論理の組み立て方がより体系的にまとまっていく感じが非常に面白く感じました。

しかし、授業終了後に録画が配布されることもあって、最後の方の授業では録画を溜めてしまってかなり大変な思いをしてしまいました……。これがオンラインの弊害というアレです(ほとんど自分のせい)

2021年度は月曜1限開講のものと金曜5限開講のものがあったので、自分の好みに合わせて撮るのが良いと思います。僕は月曜1限に起きられない体になってしまったので金曜5限のやつをとりました。

ぱてゼミ

ぱてゼミは、鮎川ぱて氏が開講しているボーカロイド音楽論の通称です。通例ではSセメスターが自主ゼミ(単位認定がされない)で、Aセメスターが主題科目(単位認定がされる)の形式となっています。僕はキャップ制の関係からSセメスターで受講することに決めました。また、僕自身はボカロ曲をよく聞くわけではないのですが、ボカロを通じてジェンダー論を含む教養が深まる授業が展開されているということで、面白そうだなと思って受講しました。

授業内では、ハチさんやwowakaさん、Orangestarさんをはじめとする様々なボカロPのボカロ曲を取り上げて、歌詞の意味や表現様式を扱います。その中で、「音」とは何か、「表現」とは何かといった疑問について適宜外部参照を伴いながら深く議論していくといった授業内容となっています。途中で課題曲が与えられて実際に批評をしてみるなど、主体的な取り組みもなされています。

特徴としては、授業一回あたりの濃さが挙げられます。通常の授業は90分(コロナ禍以前は110分)なのですが、ぱてゼミでは2時間を超えることがザラにあり、3時間を越すこともあります。その分内容は非常に濃いものとなっており、頭をめちゃくちゃ使います。自分で実際に思考することも多いため、考える力も身についていきます。

また、DiscordやTwitterの活用というのも目新しい要素だと思います。授業中に「#東大ぱてゼミ」というハッシュタグで授業の感想をツイートすると、ぱてさんが拾って取り上げてくれることもあります。また、日常のツイートでもぱてさんがいいねしたりリプライしたりしてくれることがあります。Discordのコミュニティも存在していて、Discord内で受講生同士が喋ることもあります。ボーカロイドというインターネットと密接に繋がりながら発展してきた文化を扱うため、このような柔軟な授業が展開されているのだと思います。

さらに、周回という制度もあり、何度も授業に参加している方もいるようです。そのような方は、ファシリテーターとして議論のサポートをすることもあり、この授業の人気の高さが伺えるかと思います。

まとめ

今回の記事では僕が履修した1Sの選択授業についてご紹介しました。受験生の方で興味がある授業があれば、それをモチベにしてもよし、東大生でこの記事を読んでくださっている方がいれば、その授業を取ってみてもよしです。

教養学部と銘打っていることもあって、理系であれ文系であれ幅広い授業が履修できることが東大の良いところだと思います。その良さを最大限に活用するために、いろんな授業をとってみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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